被災直後の陸前高田市立博物館外観(2011.4.2)                 被災昆虫標本の取出し作業(岩手県博)           修復被災標本(鳥羽氏標本1899年頃,岩手県博)

東日本大震災被災

岩手県陸前高田市立博物館所蔵修復被災昆虫類標本データベース(RDS)にようこそ!

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修復被災昆虫類標本データベース(RDS)は、東日本大震災の津波により被災した岩手県陸前高田市立博物館が蓄積してきた日本産昆虫類標本のうち、修復・同定できた標本のデータベースです。その中には、19世紀末に陸前高田市出身で宮沢賢治とも親交のあった博物学者鳥羽源蔵氏が採集した標本類や東日本大震災などの環境変化により失われた地域の特色を示す標本類も多数含まれています。

陸前高田市立博物館の昆虫標本収蔵庫は1階にあり、津波の直撃を受けましたが、部屋の開口部が少数で幸いにも標本資料の外部流出はほとんどなく、標本箱類は博物館内で浸水し損壊しました。分量が多くしかも短期間に処理しなければならない必要から、岩手県立博物館は約250箱の被災した標本箱を救済するため、西日本自然史系博物館ネットワークと昆虫担当学芸員協議会に協力を呼びかけました。多くの博物館がこれに賛同し、標本類の修復作業が行われました。海水損昆虫標本類の修復にあたっては、脱塩と殺菌に注意が払われた上で、標本の修復作業が行われました。

このデータベース(RDS)は、岩手県陸前高田市立博物館をはじめとする被災地域の復興に役立てるために、構築しました。さらに、被災した海水損昆虫標本類の修復ついては現在十分研究が進んでいません。今後の研究の発展の基礎資料としても、本データベース(RDS)を公開しました。

標本データ数は2013年2月末現在13483件あります。これらのデータは、GBIF(地球規模生物多様性情報機構)の標準書式 Darwin Core に従って作成され、学名、採集年月日、採集地、採集者等34項目を収録しています。

これらの被災昆虫標本の修復及びデータベース化は、以下の協力機関及び多くの昆虫レスキューボランティアにより行われました。(敬称略、個人名は割愛させていただきます。括弧内に英語略称名を付した機関はデータベース入力協力機関です)

北海道大学総合博物館(SEHU)、弘前大学白神自然環境研究所(SSIESHU)、青森県立郷土館、岩手県立博物館(IPMM)、北上市立博物館、いちのせき健康の森、秋田県立博物館(AKPM)、栃木県立博物館(TPM)、群馬県立自然史博物館(GMNH)、群馬県立ぐんま昆虫の森(GIW)、千葉県立中央博物館(CBM)、富山市科学博物館、飯田市美術博物館(ICM)、豊橋市自然史博物館(TMNH)、三重県立博物館、滋賀県立琵琶湖博物館(LBM)、みなくち子どもの森自然館、大阪市立自然史博物館(OMNH)、きしわだ自然資料館(KSNHM)、貝塚市立自然遊学館(KCMN)、伊丹市昆虫館(ICMI)、NPO法人こどもとむしの会、橿原市、北九州市自然史・歴史博物館 (KMNH)、九州大学(ELKU)

陸前高田市立博物館修復標本データベースは、テキストデータベース管理システムSIGMAにより運用されています。

本データベースは日本学術振興会の科学研究費研究成果公開促進費(データベース)(代表者:多田内 修)の補助を受けています。

本データベースは、研究・教育用に無料で公開しています。




データの項目

データの項目とタグは下記の34項目です。

1.(BOX)Box
2. (DATE)Date Last Modified
3. (INST)Institution Code
4.(COLC) Collection Code
5. (CATA)Catalog Number
6. (NAME)Scientific Name
7. (BR) Basis of Record
8. (KING)Kingdom
9. (PHY) Phylum
10. (CL) Class
11.(OR) Order
12.(FAM) Family
13.(GEN) Genus
14.(SP) Species
15.(SUB) Subspecies
16.(AU) Scientific Name Author
17.(IDEN) Identified By
18.(YID) Year Identified
19.(MID) Month Identified
20.(DID) Day Identified
21.(COL) Collector
22.(YCOL) Year Collected
23.(MCOL) Month Collected
24.(DCOL) Day Collected
25.(CONT) Continent Ocean
26.(C) Country
27.(STAT) State Province
28.(COUN) County
29.(LOC) Locality
30.(LONG) Longitude
31.(LAT) Latitude
32.(SEX) Sex
33.(NOTE) Notes
34.(SUIN) Support Institute & No.


レコードの実例


Box 23
Date Last Modified 2013.2.28
Institution Code RCM
Collection Code RDS007077
Catalog Number  
Scientific Name Acosmeryx naga
Basis of Record S
Kingdom Animalia
Phylum Arthropoda
Class Insecta
Order Lepidoptera
Family Sphingidae
Genus Acosmeryx
Species naga
Subspecies naga
Scientific Name Author (Moore, 1858)
Identified By  
Year Identified 2012
Month Identified 11
Day Identified 30
Collector H. Sunada, T. Murakami, K. Takahashi
Year Collected 1989
Month Collected 6
Day Collected 24
Continent Ocean Asia
Country JP
State Province Touhoku, Iwate Pref.
County Rikuzentakata
Locality Yahagicho, Oide
Longitude 141.508761
Latitude 39.064313
Sex U
Notes  
Support Institute & No. IPMM23038


参考資料

藤井千春, 2011.被災した陸前高田市立博物館所蔵昆虫資料の修復について.博物館研究, 46(9): 17-20.

大石雅之, 2011.岩手県における被災自然史標本の救済活動. 特集1東日本大震災への対応-学術フォーラムの成果の概要.学術の動向, 16 (12): 38-39.

Tadauchi, O., C. Fujii and I. Kanazawa, 2012. Overview of the quake's effects on the Entomological Society in Japan. In The impacts of the Japan 3.11 earthquake and disaster on entomologists, research, and society. American Entomologist, 58 (3): 142-144.



著作権

本データベースの著作権は、昆虫学データベース作成グループ(代表:多田内修、システム管理: 井上仁、上塘深)及びデータベース各入力協力機関(編集代表:藤井千春)に帰属します。本データベースの複製・転載・販売等の二次利用を堅くお断りします。



連絡先

利用法などのお問い合わせは下記宛に、メールでお願いいたします

812-8581 福岡市東区箱崎6-10-1
九州大学農学研究院昆虫学教室内
RDS データベース係(担当: 多田内 修)
E-mail: tadauchi@kyudai.jp


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